- 2016-11-10
- パパの子育て作戦会議, ママの子育て作戦会議, 子供のほめ方・しかり方, 子育て
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効果のある子供の「褒め方・叱り方」
小さな子供の行動はいつも突然で本人は無意識でやっていることがほとんど。
ママ・パパにとって子供を褒めたり叱ったりするタイミングと言葉には常に悩まされるものです。
子育ての中でもとても難しいことですが、愛する子供が社会でルールをわきまえて生きていけるように真剣に教える必要があります。
今回は子供の「褒め方・叱り方」の基本とその際の言葉選びについて詳しくご紹介します。
親と子供の理解力の差を意識することが第一歩
赤ちゃんや子供は正しい善悪の基準を知りません。誰にも教えてもらっていませんし、経験もしていないわけですから当然です。
すでに社会的なルールを理解しているママやパパにとってはヒヤヒヤしたり注意したくなる瞬間はたくさんありますよね。
まずは親と子の経験の差をしっかり理解してから接することが基本です。
1歳くらいまでの赤ちゃんが物事を覚えられる記憶の量には限界がある上、理解力自体もまだまだこれから育まれていく段階。小さいうちに叱って全部一発で学習してしまう、なんてことはなかなかありません。
忘れがちですが一回叱って直るという期待を持たないこともとても大切です。子供の理解力にはひとりひとり違いがありますから、その個性を誰よりも親が理解してガマン強く見守ってあげる必要があります。
知らないうちに親と同じレベルの常識や価値観を求めてしまうと子供も親も精神的に疲れてしまいます。
「褒める・叱る」前のベースも大切
赤ちゃんが安心して親の愛情をたっぷり注がれていることや、食事・お風呂といった生活の土台がしっかりしていることは「褒める・叱る」のベースとして非常に重要です。
- 親の愛情
- 授乳(ミルク)
- お風呂
- オムツ替え(トイレ)
- 睡眠(規則正しい生活)
こうした要素が安定して作られている環境だからこそ子供の心はおだやかに安定し、親の言っていることを聞く余裕が生まれてくるものです。
子供を「褒める・叱る」の4つの基本
1.「褒める・叱る」は社会的なルールを教えるための行為
忘れがちになっているところですが、“何のために子供を褒め、叱るのか”を認識しておくことも大切です。
社会には、学校や仕事など互いにルールを守りながら他人と接さなければならない場所がたくさん存在します。
いずれ社会に出てひとりで人生を歩む我が子には、社会のルールを教えておかなければなりません。
他人には「なにをしてはいけないのか」「なにならしてもいいのか」といった社会常識を子供に教える手段が「褒める・叱る」であるともいえます。
2.「叱る」の基本は“危険”と“他人への迷惑”
迷うことなく叱るべきタイミングは「危険なとき」と「他人へ迷惑をかけたとき」の2つ。
自分がケガをしてしまう危険を認識し、いづれ自分で回避できるようになるために真剣に叱ります。
また、他人の持ち物をとってしまったり、他人にケガや嫌な思いをさせた時にもはっきりした態度で叱り、これはいけないことだと繰り返し子供の目線で教えます。
3.「褒める」には日常の小さなことも含まれる
「褒める」という言葉にはそれに値する相応のがんばりを達成したような“すごいこと”というイメージがつきまとっています。
でも小さな子供たちはまだまだできないこと、知らないことばかり。
- 離乳食が食べられた
- ハイハイできるようになった
- スプーンがもてた
といった日常の些細な成長でも、前に進めたこと、少しでもできるようになったことを一緒に喜んで褒めることも含まれます。
こうした褒めるの積み重ねが子供にとっては、ママが自分の行動をいつも見て喜んでくれている、という愛情を感じることにもつながるのです。
4.子供の成長によって「褒め方・叱り方」を変える
「褒める・叱る」という行為は、子供が大人になるその日まで続くであろう長いもの。そして、子供は1日1日めまぐるしい成長を遂げています。
成長に伴って行動や言葉、理解力も段違いに変わってきます。それに合わせて「褒め方・叱り方」を変えていく必要もあるのです。
子育てに絶対!という正解はありませんが“今の我が子にはどう褒めて、どう叱るのが一番か”ということを常に考えて接するように心がけましょう。
「子供の褒め方・叱り方の基本」まとめ
子供の褒め方と叱り方についての基本を詳しくご紹介してきました。
まいにち仕事に家事に子育てに大変なママ・パパはついつい叱る回数が増えてしまうこともあるでしょう。
でも子供たちは悪気を持ってやってはいません。まだ知らなくて、わからなくてやってしまっているのです。
褒める時も叱る時も、子供の目線に立って考えるワンクッションを持つことが理想です。
不思議なことに自分たちが小さい頃にやんちゃをして怒られた頃の記憶はほんの少ししか覚えていないもの。
今度は親となったママ・パパが辛抱強く見守ってあげる番です。
忙しい每日ですが、一度立ち止まって子供の「褒め方・叱り方」について考えてみてはいかがでしょうか?
参考文献:主婦の友社「はじめてママ&パパの育児」