小さいうちから意識するべき「6つの子どもの食習慣」
「食習慣」というのは、とりわけ大切です。
それは子どものその後の人生にずっと影響を与え続けるものだからです。
- 子どもの健康
- 食べ物の好き嫌い
- 食に対する好奇心
など想像以上にその子の“食カンネン“の根底に影響をあたえ、一生ついてまわります。
忙しい毎日の中でつい忘れてしまう「子どものための正しい食習慣」の基本を今回はご紹介していきます。
★1日3食、同じ時間の食事
「朝、昼、晩」お子さんと毎日何時に食事をとっていますか?
出典:weheartit
家事に育児に忙しく、毎日時間がまちまちというご家庭も多いと思います。
幼少期の食事のタイミングは“生活リズムそのものを作る”といっても過言ではありません。
毎日3食同じ時間に食べることを知り、習慣づける。
これは人間の基本リズムを作ることであり、余計な空腹や間食を減らすことにもつながります。
そして、3回に食事を分けることで栄養分をしっかり吸収できることもメリット。
1回の食事で1日分の栄養分を一度に摂取しても、全てを吸収することはできないのです。
朝食を抜いてしまうと“子どものパフォーマンス“も落ちます。
また、朝食を食べないと前日の夕食からずいぶん長時間食べていない状態に。
カラダも脳も毎日たくさんのエネルギーを使います。
朝からしゅんとして元気がない子どもは、実は性格等の問題ではないことも多々あります。
「カラダと脳を動かすエネルギー源」であり「眠りで下がった体温を上げる」ための朝食が補給されていないため。
“朝は低血圧“なんて言葉で片付けてしまいますが、大人でもよく見かけますよね。
健康で元気になる食事リズムを子どもの内から身につけると1日活発に過ごせます。
そのためにも「毎日3食、一定時間にとる」ということは大切なのです。
★食べるときのマナー・お行儀
- お箸やお皿の持ち方
- 口を開けて食べない
- よく噛んで食べる
・・・など、こういった“お行儀”にあたることもまた、小さい頃の食習慣で形成されます。
そしてあとで直すのが難しいやっかいもの。
時代は変われど、“食べ方のキタナイ子“に周囲の目線は冷ややかです。
子どもが学校で恥をかかないためにもしっかり教えてあげましょう。
小さいうちから“よく噛む“習慣を
それから「よく噛んで食べる」ことにも多くのメリットがあります。
一口で20回から30回噛むようにすると、満腹感が高まり食べすぎ防止に。
口のだ液がたくさん出ることで消化吸収もよくなり、虫歯予防にも一役買ってくれます。
★食育にもつながる「栄養バランス」
食事の栄養バランスは無意識に献立を作るとどうしても大人目線で考えてしまいがちです。
しかし、子どもの食事では野菜を意識的に摂らせることが重要。
大変ですが、一週間の献立も栄養バランスを考えて組み立てる必要が出てきます。
管理栄養士でもある『上野知佐さんのレシピ記事』はとても参考になりますよ。
出典:管理栄養士&幼児食アドバイザー chii’s kitchen
「固いままの野菜では食べてくれない」なんてこともありますから調理法なんかも含めて学べちゃいます。
レシピサイトだけだと栄養バランスが不安なママさんにおすすめです。
それから、小さいうちから色々な食材を口にするということは「食育」にもなります。
食材に「こんな味やにおいがある、食感がある」ことを体験させる機会。
食べやすい調理法で出してあげれば、早期の好き嫌い防止も期待でき一石二鳥。
★食事の味付け
ご家庭の味付けは濃いめですか?薄味ですか?
味付けは子どもの食習慣にとてもとても大切なこと。
ある程度大きくなるまではみんな“お家ごはん“で育ちます。
毎日口にする食事の味付けが、「そのままその子の好みになる」といっても過言ではありません。
濃い目の味付けに慣れてしまった子が、後から薄めの味付けの食事を食べてもなかなか満足できるものではありません。
そうなると家でも外でも濃い目の食事を好んだり、偏食の原因にもなります。
もちろん濃い目の食べモノは健康にもよくありません。
“わが子の味覚を作る“という気持ちで注意して味付けを決めるように心がけましょう。
★お菓子やジュース、食品添加物を避ける
「おやつ」は子どもも楽しみにしていますし、あっていいと思います。
ただ注意したいのが「ジュース(清涼飲料水)」や「スナック菓子」、「食品添加物」など。
外出先やいただきものなど、仕方ない時もありますができるだけ避けてあげましょう。
最近ではオーガニックなおやつもたくさん販売されていますし、手作りにチャレンジするのもおすすめ。
忙しいママさんでも、料理の下ごしらえをしながら同時進行でおやつ準備もしてしまうといくぶん楽です。
子どものその後の食習慣や食べ物の好き嫌いに直結しますから、おやつにも気を配りたいところ。
また、子どもの体に良くない「食品添加物」はなるべく避けましょう。
便利な大手スーパーのお惣菜にも実は入っています。
子どもの頃からの長期間に渡る摂取は不安ですから、添加物は要注意です。
★食べることを楽しいと感じる食事環境
「子どもが食事を一人で食べることがある」
出典:weheartit
赤ちゃんでは起こらないと思いますが、小学生のお子さんで両親共働きの場合にはあるかもしれません。
一人で食べることに慣れると「テレビを見ながら」「お行儀も悪く」「そんなに楽しい時間じゃない」という認識を子どもが持ってしまいます。
“食事は家族が揃って話をしながら楽しく食べる“ことを体験した子どもは食事が好きになります。
その後の学校給食や他人との食事でも良いコミュニケーションをはぐくみやすくなっていきます。
ご主人の仕事が忙しい家庭では難しいかもしれません。
毎日は無理でも、家族全員で食事する時間を意識的に設けるようにしましょう。
「家族そろっての食事を毎日体験させる」ことも“豊かな食習慣”として大切です。
★「子どものための食習慣」まとめ
さて、あなたのご家庭ではどれくらいできていましたか?
これらを毎日クリアするのはとっても大変。
まずは全部できなくても大丈夫です。
「これならできるかも!」と思えることを今日からはじめてみましょう。
子どもが食べることを好きになって、健康になっていく。
そのためのママとパパからの大切なプレゼントです。
家族みんなで食習慣を見直すチャンス、がんばってみましょう!