子供が起こす「かんしゃく」の意味は?対処とつきあい方
子どもが急に「いやいやいや」「わーーっ」と“癇癪(かんしゃく)”を起こすことがあります。
そんな時、ママやパパが“かんしゃく”にどんな風に対応するかによって子どもが受ける心理的影響は変わってきます。
避けては通れない“子供のかんしゃく”との理想的なつきあい方をご紹介します。
子どもが「かんしゃく」を起こす意味と原因
「かんしゃく」を起こす年齢は1歳から幼稚園児でも見られます。
1歳を過ぎると“自分”のこと、“ママ”のことがわかるようになってきます。
自分で“これがしたい!”と頭で考えられるように成長してきた状態。
でもその発達に「コトバ」や「体の動き」がついていきません。
“やりたくてもできない”イライラ状態。
そのもどかしさが「かんしゃく」の原因になって思い切り泣いたり叫んだりします。
できないイライラではなく、「ママにアピールする」ためにかんしゃくを起こす場合も。
兄弟ができるとかんしゃくを起こすようになる“赤ちゃん返り”もそれです。
自分だけのものだと思っていた母親を取られてしまう恐怖や危機感から自分を見てもらおうとして起こします。
「もっと自分のことも見て欲しい、ママの愛情を感じたい」という気持ちからの行動。
子どもの理由を知ってあげることで“かんしゃくに対する見方”も少し変わってきますよね。
「かんしゃく」を起こした時の対処法は?
小さな子どもが起こす行動には必ずといっていいほど「意味」が含まれています。
「うるさくダダをこねているだけ」と思わないで、まずはその子がかんしゃくを起こした理由をわかろうとしてあげます。
もちろん子どもがかんしゃくを起こした時に「放置」は禁物。
自分でコントロールできない気持ち=“かんしゃく”が母親にスルーされては行き場がありません。
年齢や性格によっては、もっともっと気を引こうとして“かんしゃくがエスカレート”してしまうことも。
抱きしめて子どもの気持ちをコトバに
かんしゃくを起こしたら子どもと同じ目線で抱きしめてしっかり気持ちを受け止めてあげましょう。
抱きしめられると安心して落ち着きます。
そこでお母さんから、
- 「○○だったね」
- 「○○がイヤだったのかな?」
などの言葉で、かんしゃくの原因についてわかろうとしていることを伝えます。
すると、子どもは「自分のことをわかろうとしてくれた」と理解できます。
子どもがごく自然に抱く感情は、無視せず“正面から受け止めて吐き出せさてあげる”ことが非常に重要です。
子どもなりにイライラして、寂しくて、伝えたくて、かんしゃくを起こしているわけです。
その表現しようとしたがんばりを見てあげます。
これが家の中でのかんしゃくならゆっくり対応できますが、スーパーや飲食店などでは困ってしまいますよね。
そんな時は親が子どもと同じ目線になって「なぜここではいけないのか?」を理由を簡潔にはっきりと伝えてあげます。
受け止めてあげる、と言っても“いけない場所”や“ルールを守る”ことは親が教えてあげないといけません。
場所やかんしゃくの内容によって、臨機応変に子どもと向き合うよう心がけましょう。
子どもの「かんしゃく」と付き合う気持ち
とはいえ、突然のかんしゃくには悩まされますよね。
ママ・パパにとってはどうしていいか、なぜそんなにイヤイヤ泣くのかわからない、という気持ちで困ってしまうかもしれません。
でもそのかんしゃくの裏には、子どもの“もどかしいイライラ”があります。
それをなんとかわかってあげようとする姿勢で子どもと向き合うこと。
これしかありませんが、いつかはなくなっていくのも「かんしゃく」。
長い期間に思えてもいつか必ずなくなる、“夜泣き”のようなものです。
一度しかない子どもの成長過程と考え、正面から愛を持って我が子の「かんしゃく」を受け止めてあげましょう。