- 2016-4-14
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生後0ヶ月(新生児)の赤ちゃんの子育て基礎知識
お母さんのお腹の中から生まれた赤ちゃんは1ヶ月間「新生児」と呼ばれ、0ヶ月にあたります。
感じるものすべて初めて経験する赤ちゃんと、そんな赤ちゃんとの毎日が初めてのママ・パパ。
慌てずに子育てを行っていくための0ヶ月(新生児)赤ちゃんの基礎知識をまとめました。
生後3~4日は「生理的体重減少」が起こる
生まれて間もない新生児の赤ちゃんはおっぱいを上手に飲むことができません。それでも汗をかき、おっしっこやうんちで体の外に水分が出ていくために体重が減っていきます。
これを「生理的体重減少」と呼びます。体重を測っていると心配になるかも知れませんが、3日~4日のことですぐに体重は生まれた時と同じに戻ります。
0ヶ月赤ちゃんの体重増加ペース
1日30~40gずつ、1ヶ月単位では500g~1000g(1kg)ほど体重は増えていきます。増加する体重にはかなり個人差がありますので、増えているのであればあまり神経質にならなくても問題ありません。
1日あたり10g程度しか増えていない場合は小児科の医師などに相談してみましょう。
0ヶ月(新生児)の赤ちゃんはよく眠る
生まれたばかりの赤ちゃんは1日16~18時間、たっぷりと眠ります。多少の個人差はありますが、大人から見ると寝すぎなくらいの睡眠時間です。
ただし睡眠はこま切れで2~3時間ごとに起きてお乳を飲み、おしっこやうんちをします。まだ生活リズムができあがっておらず、昼夜逆転することも珍しくありません。
生後4~5ヶ月ころまでには睡眠のリズムも整ってきます。夜型でママ・パパの睡眠不足が続くようであれば家庭の生活スタイルを朝型に固定してみます。
朝になったら部屋に太陽光を入れ、自然な生活の音を赤ちゃんに聞かせ、抱っこして体に優しい刺激を与えたりしていくことが有効な対策です。逆に夜は部屋を暗くして静かな環境を作っておきます。
親の睡眠不足にも限界がありますから、つらい時は”大泣きした時だけ抱っこする”くらいの心持ちで眠りましょう。
寝かせる前のゲップのさせ方
ゲップの仕方を知らない赤ちゃんはお乳やミルクを飲むたびに空気を一緒に飲んでしまいます。
背中をトントンと軽くたたいてあげるとゲップが出ます。出にくい場合は、あごを少し上向きにするイメージで体を前かがみにすると出やすくなります。
ゲップをするのが上手な赤ちゃんもいるので、トントンしても出ないようならそのまま寝かせて大丈夫です。
おへその濡れた状態や出血の対処
へその緒がとれて間もない新生児の赤ちゃんはおへそがしばらくうんだように濡れて見えます。沐浴のあとなどは出血することもあります。
これは珍しいことではないためそれほど心配はいりませんが、おへその周りが赤くなっていたり明らかに“うみ”のようなものが出ている場合は早めに小児科で診てもらいましょう。
へその緒から金が入ってしまうと感染症を起こすこともあるので上記の症状に注意しつつ清潔に保ってあげる必要があります。
体が黄色くなる「黄疸(おうだん)」の心配
新生児赤ちゃんの血液内には「ビリルビン」という物質が入っています。「ビリルビン」は黄色い色素であるため、その影響を受けて肌が黄色く見える症状が黄疸(おうだん)です。
通常「ビリルビン」は肝臓で分解されますが、母乳に入っているホルモンで肝臓の働きが抑制されることで黄疸が続きます。「母乳性黄疸」と呼ばれ1ヶ月ほど続くこともありますが、以下の点に問題がなければあまり心配はいりません。
- 食欲がある
- うんちの色が正常(茶色、黄色、緑色)
- 機嫌がいい
ただし、うんちの色が白かった場合はウィルスや胆道の病気の可能性があるためすぐに小児科を受診しましょう。
赤ちゃんの頭の形がおかしい
赤ちゃんの頭の形が少し変な場合ですが、成長につれて治ることがほとんどです。見た目に強く影響するので心配になりますが大丈夫です。
赤ちゃんの頭蓋骨は、お母さんの産道を通過しやすいようにいくつかに分かれた状態。それが出産時の影響で変わった形でくっついてしまうことがあり、いびつな形に見えたりします。
短期間で急に治ることはありませんが、成長するにつれてだんだんと治っていきますので見守ってあげましょう。
赤ちゃんの髪の毛が薄い・毛深い
0ヶ月の赤ちゃんの髪の毛や体のうぶ毛の生え方にはかなりの個人差があります。
- 髪の毛が薄く、ハゲているように見える
- うぶ毛がフサフサたくさん生えそろっている
こうした我が子の毛の生え方に驚くのも無理ありませんが、そもそも毛は皮膚・体を守るためのもので生えているのが普通です。
産後の赤ちゃんの髪の毛やうぶ毛は大人と違います。そのうち自然な見た目になってくるので心配いりません。
顔にかさぶた・湿疹ができた時の対処
新生児の赤ちゃんの髪の生えぎわやまゆ毛のあたりに湿疹のようなものができ、それがかさぶた状になること症状を「乳児性脂漏性湿疹」と呼びます。黄疸のように色が少し黄色いこともあります。
うんでしまう状態でないかぎりベビーオイルをつけてやさしくふく程度で様子を見つつ沐浴時に石鹸で洗ってあげます。気になっても無理にはがすようなことは絶対に避けます。
赤ちゃんがかゆさのあまり自分でかいてしまったり、濡れたようにうんでいる時は小児科を受診しましょう。
初めての赤ちゃん、初めての子育てで不安や驚きが連続する毎日は本当に大変です。
少しずつでも正しい知識をつけながら赤ちゃんの様子をよく観察し、落ち着いて対処していきましょう。
参考文献:主婦の友社「はじめてママ&パパの育児」