ついに1歳を迎えた赤ちゃん!出産から新生児の大変な子育てを経験してきたママ・パパにとっては感慨深いものがありますし、本当に嬉しいことです。
この頃になると気になってくるのが初めて歩く「最初の一歩」。実は親の期待に反してその子の性格も大きく関係しています。
そんな生後12ヶ月、1歳を迎えた赤ちゃんの特徴をご紹介します。
ついに1歳!生後12ヶ月の赤ちゃんの変化
◆赤ちゃんが歩き始める4つの条件
- 足腰の筋肉が強くなっていること
- バランス感覚を司る小脳が発達していること
- 転んだ時に手で身を守れる反応ができること
- 赤ちゃん自身が歩きたいと感じていること
大人からすると”もうすぐ歩いてくれるんじゃないかな”とつい期待してしまいますが、これらの条件が揃っていないと最初の一歩はなかなか踏み出せません。
健康体の赤ちゃんなら1~3を満たしていることは多いものですが、特に重要なのは4番めの「本人の歩きたい意思」です。
最後に歩くかどうかはその子の気持ちが大きく関係しています。慎重派の子は歩き始めの時間がかかることもありますが、その子のペースで優しく見守ってあげましょう。
◆生まれた時にくらべて身長・体重もしっかり成長
生後12ヶ月=1歳を迎えるころには出生時にくらべ
- 身長:約1.5倍
- 体重:約3倍
に成長していて、この伸びは人間の一生涯の中で最大の成長率とも言われています。
1歳を過ぎると少しずつ身長・体重の伸びはゆるやかになっていきますが、運動量がどんどん増えていますから体型は引き締まっていきます。
◆言葉を話すことには個人差あり
言葉(会話)が成立するには
- 「話す」
- 「わかる(理解する)」
という2つが必要です。例えば「ママはどこかな?」「パパはどこかな?」と聞いてその方向をむくなら”わかる・理解する”ことはできています。
”話す”ことができていなくても問題ありません。その子が話すタイミングをゆっくり待ちましょう。
◆テレビの長時間ダラダラ見には要注意!
テレビやスマートフォンなどにも反応してくるのが1歳の赤ちゃん。
この時期にそうしたツールを長時間見ることに慣れ過ぎると、コミュニケーションをとって遊ぶ時間が少なくなってしまいます。
親が話しかけてもテレビばかり見てしまう子にしないためにも、時間を決めるなどのメリハリをしっかりとつけましょう。
気になる生後12ヶ月赤ちゃんのいろいろQ&A
Q.「ずーっとママにべったりくっついてくるのは?」
ママが大好きで信頼関係ができてきているための行動なので大丈夫です。
少しずつでいいので2、3人くらいの他のお子さんがいる中での遊びを経験させてあげる必要があります。
最初から大人数の中に連れて行ってしまうとこわがってよりママから離れられなくなることも。
慣れてくればママが見ている安心感で遊べるようになっていきますので、まずは慣れさせてあげましょう。
Q.「大人が使うシャンプーに切り替えても大丈夫?」
すべては赤ちゃんの肌質に合うかどうかで判断してください。
どちらかというと赤ちゃんにはベビー用の低刺激シャンプーがいいとされています。
しかし、大人用のシャンプーでまったく肌荒れを起こさない子もいます。
切り替えを検討している時は赤ちゃんのひじに少量の大人用シャンプーをつけてみて湿疹や肌荒れしないかをチェックしてから使いましょう。
Q.「嫌がって靴をはいてくれません」
赤ちゃんは生まれてから約1年間ずっと裸足で過ごしてきました。大人が考えられないほど靴に違和感を感じるのも当然です。
加えてサイズが合っていない可能性もあります。すぐ大きくなるからと足のサイズよりも大きい靴を買ってしまうのはNG。
服と違って足は歩くことに直結しますから、ぶかぶかの違和感を感じるともっと嫌がってしまいます。
足のフィット感をしっかり確認してジャストサイズを購入し、嫌がる場合はまずは室内から練習させてあげましょう。
Q.「事故防止用のゲートはいつまで必要?」
1歳をむかえてから半年もすると親の注意したことが理解できるようになります。
それでも歩けるようになって夢中で遊ぶ赤ちゃんのまわりには危険がたくさん。
ママ・パパが”もう大丈夫”と思うまではそのままゲートを設置しておくほうがいいでしょう。
Q.「お出かけした時にぐずってしまいます」
外出先でのぐずりを避けることはかなり難しいことですから、無理なくできる対策をしておきます。
バスや電車の中なら外の変わる景色を見せたり、好きなおもちゃや絵本などで楽しく気を紛らわすなどがおすすめです。
週に何度も行くスーパーなら何を買うか前もって決め、最短時間で買い物を済ませることもひとつです。
Q.「歯ぎしりが治らないのは大丈夫?」
小さな赤ちゃんが歯ぎしりをしていると慣れないうちは心配ですよね。
でも実は赤ちゃんの歯ぎしりは珍しいことではありません。生えている歯をなじませるような感覚でしていますが、成長すると自然にしなくなっていきますので大丈夫です。
また、赤ちゃんの力で歯が削れたり変形するなどもないので歯並びへの影響もほとんど心配ありません。
Q.「歯が斜めに生えているのは?」
赤ちゃんの乳歯が生えてくるときは、
- 斜めに生える
- 曲がって生える
- 歯と歯の間に隙間がある
といったことは珍しくありません。将来的に永久歯が生えますが、乳歯の生え方は歯並びに影響しないので心配いりません。
ただし乳歯はむし歯になりやすいので歯磨きの習慣は早いうちからつけましょう。
Q.「ジュース・お菓子はあげてもいい?」
むし歯になりやすい乳歯の時期は、甘い食品やジュースが1番の大敵。
砂糖のたくさん入ったジュースやお菓子は赤ちゃんに必要なものではありません。
お出かけしたりなにかの時に人からいただくまでは甘いものをあえてあげないのがおすすめです。
一般的な甘いものよりも、おいもやごはんなどから自然な糖類をとる習慣をつけましょう。
参考文献:主婦の友社「はじめてママ&パパの育児」