生後8ヶ月頃の赤ちゃんはおすわりもずりばいもお手の物でいよいよ「はいはい」もできるようになる時期です。
当然赤ちゃんが移動できる範囲もグンと広がって今まで以上に活発に。
はいはいで運動量も増え、少しずつ大人の言葉もわかるようになる生後8ヶ月赤ちゃんの特徴をご紹介します。
生後8ヶ月の赤ちゃんの変化
◆ついに「はいはい」ができるように!
赤ちゃんといえば「はいはい」ですが実はとても高度な運動能力発達の証拠でもあるのです。
まだ産まれて間もないころは左右の手足は同時にしか動かせませんでした。物をつかんだり持ち替えたりもできません。
そこから左右の運動の分化が進んで少しずつ別々に動かすことができるようになっていきます。
左右の手足を別々に動かす「はいはい」はまさに運動の分化が完成してきた証拠です。
「はいはい」ができるようになると同時におすわりもさらに安定してきます。
◆「はいはい」で運動量が増えて体型が少しスリムに
今までの動きの中でもっとも全身を使う「はいはい」ができるようになると運動量が一気に増えます。
同時に、この頃は体重が増えるよりも身長が伸びることもあって体型が少しスマートになったように感じられます。
どのような体型になっているかには個人差がありますが、少しずつ幼児体型に近づいていく時期です。
◆ママ・パパの言葉が少しずつわかるように
食事の時や呼ばれたとわかると「はいはい」で向かおうとしたりするなど、ママやパパの言葉もなんとなく理解できるようになります。
短期的な記憶ですが、目の前の物がなくなることがわかって”いないいないばぁ”を喜んだりします。
また、ママ・パパとの愛着関係はさらに深まり、”あと追い”や”人見知り”などの行動はピークを迎えます。
赤ちゃんが泣いたり不安そうにしている時には優しくたっぷり甘えさせてあげましょう。
気になる生後8ヶ月赤ちゃんのいろいろQ&A
Q.「ずーっとあと追いしてくる時は?」
ママがどこに行く時でもついてこようとする激しいあと追いに困惑してしまうママさんもいます。
でも赤ちゃんにとっては”ママ行かないで、1人にしないで!”というこわいよのサインなんです。
しばらくすると必ずおさまる時期がくるので、それまではできるだけ優しくママの存在を感じさせてあげ、どうしてもムリな時はしっかり声をかけたりおんぶしてしまうなどを試してみましょう。
Q.「同じ方向にしか寝返りしないのは?」
大人にも寝返りを打ちやすい方向があるように、赤ちゃんにも向きやすい方向があります。
そのうち自然に両方できるようになるので心配いありませんが、気になる場合は赤ちゃんと遊んでいる時に苦手な方向へ優しく動かしてあげてもいいかもしれません。
手足の動かし方や使い方に変な感じがある場合には病院で相談してみましょう。
Q.「してはいけないことはもう教えるの?」
8ヶ月の赤ちゃんはママに注意されたことを完璧に理解できません。たとえダメなことを注意しても繰り返してしまうはずです。
それでもダメなことを真剣に伝えることは大切です。なんとなくでも”ママが怒っている・イヤな顔をしてる”ということは伝わります。
いけないことは一貫してしっかり伝えてあげる姿勢をとりましょう。
Q.「テレビを長時間見るのはダメ?」
「はいはい」が始まるとテレビの近くに寄って行ったりテレビ台に「つかまり立ち」したりしますよね。
赤ちゃんは動くものや光に興味がありますから、気が付くと近い距離で長時間テレビを見ていることも。
目に悪いのはもちろんですが、赤ちゃんの言葉の発達や親子のコミュニケーション不足につながると以前から言われています。
必要な情報を得るために見る程度なら問題ありませんが、習慣的に一日中テレビをつけっぱなしにしているご家庭は配慮が必要かもしれません。
Q.「せき・鼻づまりで起きちゃう時は?」
自分で鼻をかむことができない赤ちゃんは鼻づまりを起こしやす、鼻水がのどに落ちてせきなどもしやすいものです。
赤ちゃんは自分で鼻をかむことができないので、「加湿」や冷えすぎない部屋の温度調節などで対応します。
寝苦しいせきや鼻づまりが長引くようなら小児科に相談してみましょう。
Q.「お出かけ中は離乳食なしでも大丈夫?」
この頃の赤ちゃんはまだまだ生活リズムが体に染みついていません。
睡眠と同時に食事をとる時間帯は生活リズムに直結しますから、できるだけお出かけの時でも同じ時間帯に食事がとれるように調整するのがベストです。
”イレギュラーでどうしても”という日でも1日に必要な量は摂れるように配分して食べさせてあげましょう。
「はいはい」ができることで動けるようになるぶん、今まで以上に赤ちゃんの行動を見逃さないように注意が必要な時期です。
大変ですが少しずつコミュニケーションもとれるようになりますから、赤ちゃんのやり取りをはげみに乗り切りましょう。
参考文献:主婦の友社「はじめてママ&パパの育児」