子どもがウソをつく!その原因と叱り方
「最近子どもがウソをつくようになった」親にとってこれほどショックなことはありません。
ウソをつく原因がわからない、どうすればいいの?
そんな時に有効な子どもの叱り方とウソをついてしまう原因についてご紹介します。育児で必ずぶつかる“子どものウソ”問題の解決方法は必見です。
子どもがウソをつく原因とは?
基本的に「逃げる」か「気にしてもらいたい」が原因として多いものです。
実際に子どもがウソをつく原因は他にもたくさんあり年齢によっても違いますが、幼児期~小学校低学年などの小さいうちは“自分の気持ちから無意識的に”ウソをついてしまうことがほとんど。
子どもは素直です。
- “ママに叱られる”
- “壊したものを隠さなきゃ”
- “さみしくて見栄をはった”
- “パパが遊びの約束を破った”
などさまざまな気持ちがわき起こり、それがウソとなって子どもの口から出てきます。
その中でもポピュラーで1番起こりやすい原因のウソを2つご紹介します。
原因1「怒られたくない」
“言われたことをやっていないと怒られる”という心理からウソをついてしまうパターン。「どうして片付けてないの!」などいつも頭ごなしに子どもを怒ってしまうと、その“お叱り”から逃れるためについてしまうウソです。
原因2「自分に関心を持ってほしい」
“ママやパパにもっと自分を気にして欲しい、もっと遊んで欲しい”など、自分への関心がほしいためにウソをついてしまうパターン。子どもの話をちゃんと聞いてあげなかったり忙しくてつい適当に子どもの話をあしらってしまったりした場合に、子どもが親の関心を引きたくてつくウソです。
子どもがウソをついた時の叱り方
叱り方1「正直に言える空気を作る」
“なにを言っても怒られる”そんな状況では子どもがおびえてしまい、ウソを認めるような状況にはなりません。ウソをついた瞬間に頭ごなしに怒るをことを我慢してみましょう。
「どうしてウソをついちゃったのか話してくれない?」「怒られたくなかったの?」と目を合わせながら怒らない空気で聞いてあげることで子どもが正直に話しやすくなります。
叱り方2「子どもに寄り添って、ウソをつかせない」
「おもちゃ片付けた?」→「うん、片付けた」→「なんでウソつくの!」
よくある光景ですが、お片付けが苦手なタイプの子どもに毎日同じこんなやり取りをしていても一向に進歩がありません。
「よーし、今日はぬいぐるみからかたづけてみようか」とお母さんから声をかけて一緒に片付ける。できたらほめる。そんな風に子どもに寄り添った言い方・やり方に変えるだけで子どもの反応が良くなることはよくあります。
ママやパパの子どもへの接し方自体が“ウソをつきやすくさせる”悪いルーティンに陥っていないかどうか、点検してみることも効果的です。
叱り方3「なぜウソがいけないのか理由を明確に伝える」
子どもが正直に話せる空気を作り、親が真剣につきあって話を聞く。これが基本ですが、いけないウソをついた時にはしっかりさとしてあげることも大切です。
そうした時に“そのウソのどこがなぜいけないのかの理由”を伝えることで、子どもは具体的に理解ができます。単純に「ダメ!」「どうしてわからないの?」よりもよっぽど効果があります。
叱り方4「正直に話したことをほめる」
“どうしてウソをついちゃったのか正直に話してくれて、お母さん嬉しい。よく言ってくれたね”と真剣にほめてあげることです。怒られてダメダメ言われるよりも、エラい!嬉しい!と言われたほうが人間は伸びます。素直な子どもならなおさらです。
「ウソをつかないで正直に話すと、怒られないどころかほめられる」
ということを子どもが理解すると、根本的にウソの回数が減っていくきっかけ作りになります。
最後に
小さい子どもは「意図的にウソをつこうと思って」つくような悪質なことはあまりありません。
結局のところウソをつく原因は“子どもの気持ちの不安定さ”から来ているとも言えます。
ママやパパからすると“子どもにウソをつかれた”ことのショックに反応しがちですが、あともう一歩「この子がウソをついた原因はなんだったんだろう」と想像してみましょう。
逃げ場がなかったり、さみしかったり、怒られるのがこわかったり。
そこに気づいて子どもの気持ちに寄り添い、叱る時は子どもの目線になってしっかり理由を伝えながら。“なんで片付けないの!できない子はお母さんキライ”はNG。
そしてできるだけ“できたことをほめて”ウソをつくことが少なくなるよう、親が少しずつ防波堤を作ってあげることが効果的です。
悩んでいるパパママは、子どもがつくウソにはなにかしらのサインがあるかもしれないという目線で叱り方・ほめ方を見直してみてください。