湿疹・下痢・じんましんなどの症状を引き起こす「食物アレルギー」は乳幼児期に特に気をつけなければなりません。
重症の場合にはアナフィラキシーショックを起こすこともあるため、アレルゲンの原因となる食品はぜひ知っておきたいところ。
食物アレルギーを起こす可能性があり表示が義務づけられている特定原材料7品目についてご紹介します。
最初に確認!子供が食物アレルギー症状を起こす原因とは?
口から食べた食品に対して「これは害のある異物だ!」と体が反応して攻撃を始めることが様々なアレルギー症状が起きる原因です。
具体的には
- 湿疹
- 下痢
- じんましん
- 嘔吐
- 鼻水
- 呼吸器症状
などをはじめとした症状です。
乳幼児期は、
- 乳製品(牛乳)
- 小麦
- 卵
が3大アレルゲンと言われています。
これは消化機能がじゅうぶん発達していない乳幼児がタンパク質を上手に分解できず“体にいらないもの”と判断されるためで、体外に出そうとした結果さまざまなアレルギー症状が出ることになります。
そして実は3大アレルゲンの他にも食物アレルギーを引き起こしやすい食品が存在します。
続いてアレルゲンの可能性になりやすい食品を7品目ご紹介します。
【要注意】食物アレルギーになりやすい特定原材料7品目
1.乳製品
未加熱の生乳だけでなく、超生乳や乳製品も表示が義務付けられています。
2.小麦
パンスタ、うどん、パンなどに使われています。早い段階から乳幼児が口にしやすい食材のためアレルギーが出やすい傾向にあります。
3.卵
卵白の部分に含まれる「オボムコイド」が卵アレルギーを起こす主要原因と言われています。
4.そば
ほんの少量のそば粉でも著しいアレルギー症状を引き起こすため、離乳食時期は与えないようにします。
5.えび
呼吸器症状を含めた重度のアレルギー症状を引き起こす可能性があるため、パクパク期までは与えないようにします。
6.かに
重い場合には激しいアレルギー症状が出ることも。少し触っただけでじんましんが出ることもあるので注意が必要です。
7.ピーナッツ
大丈夫そうに見えて子供によっては激しいアレルギー症状を起こすことがあります。
特定原材料に準ずる18品目
この他特定原材料に準じた食品も18品目あるためご紹介です。
- オレンジ
- りんご
- もも
- バナナ
- キウイ
- イカ
- いくら
- あわび
- サケ
- サバ
- 山芋
- ゼラチン
- 松茸
大人にとっては日常的に口にする食品ばかりですから、乳幼児の口に入れる前には細かい原材料チェックが必要です。
アレルギー症状を発症すると子供はとてもツライ状態が続きますから、アレルギー症状を持つお子さんの食品原材料選びは慎重すぎるくらいの慎重に行うようにしましょう。
まとめ
乳幼児期のアレルギー症状は珍しいことではありません。
やっかいなのは、食物アレルギーになったからといってタンパク質を制限してしまっては成長に悪影響が出るということです。
食べ物を与える順番や少ない量を守って少しずつ慣らしていくことが大切です。
万が一食物アレルギーの症状が出た場合には自己知識による判断や除去は行わないことが賢明です。
初めての食材を食べさせる場合には、病院が診察を受け付けている日の午前中に行うようにします。
もしアレルギー反応が出た場合にもすぐに医師の診察や処置を受けることができるので安心感が違います。
子供のうちは食物アレルギーになる危険と隣合わせですが、成長とともに改善されることも多くありますから乳幼児期は慎重に対処し、何かあったら医師の診断を受ける準備を徹底しておきましょう。